仕事の脅威

 2月5日の午後より降り始めた雪により、足利での打合せを終え東京事務所へたどり着くまでに6時間もの時間を費やしました。高速道路は早々に通行止めとなり、一般道は長い車列により大渋滞となりました。その渋滞の中で苛立ちと諦めを感じながらも「こんな日に働くものじゃないな・・・」と生産性の悪さに後悔したものです。その夜のニュースでも。鉄道の運休による通勤の混乱を報道していましたが、悪天候による経済損失は計り知れないな・・・と改めて感じました。

 我が社においても、当日夜間に予定されていた作業が交通障害により中止となり、翌日の現場においても作業のリスケジュールがありました。現場や工場の作業は、その場に行かなければ用を足すことができません。その中でも、デスクワークに関しては自宅でのリモート作業を進められる体制ができていました。コロナ禍以降に積み上げてきた対策が、大きく活かされていることは皮肉にも喜ばしいことと感じました。

 能登半島地震により、今も尚多くの人々が「働く機会」を失っていることに心を痛めます。ほとんどの人々によって、仕事が生活を支え、仕事が人生の生き甲斐を与えてくれていたのだと再認識していることでしょう。今後の再建を考える上でも、仕事の有無は絶対条件であり、未来へ大きな希望を与えてくれる重要な要素であることが容易に想像出来ます
 新年の社員へ向けた挨拶で「能登半島の復興支援として、ふるさと納税・観光・物産購入など様々な方法があるが、長期の支援に日本全体がたえられるよう、自分たちに与えられた仕事に真摯に向き合い、しっかりと納税することが最も大切」と伝えたことを思い出しました。

 ここ数年、悪天候や天変地異により、私たちの仕事があらゆる影響を受ける機会が高まっています。併せて生産人口の減少、働き方の影響は、今後大きな脅威となって私たちの仕事環境へ直撃していくことでしょう。改めて仕事を頂けることへの感謝、会社が存続していけることへ努力を惜しみなく継続し、価値の高い仕事を目指していきたいと強く感じる一週間でありました。